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若院のつぶやき

開花するロウバイ(蝋梅)に気づかされたこと。

寒い日が続いていますね。

今朝、寒いな~寒いな~と思いながら、中庭を掃除しているとロウバイの綺麗な黄色の花が開花しているのが目に映りました。

その様を見ていると、ふと中国の洞山大師(とうざんだいし)という高名な禅僧の逸話を思い出しました。

ある時若い僧が洞山大師を訪ね、「暑さや寒さから逃れるにはどうすれば良いでしょうか。」と質問をしたそうです。大師は、「暑くもなく寒くもない所に行けばいいんじゃないんですか。」と答えたそうです。

若い僧は、さらに「暑くもなく寒くもない所とはどういう所ですか?」と尋ねたそうです。

大師は、「寒い時には寒さに徹し、暑い時には暑さに徹することだよ。」と答えられたそうです。まさに禅問答といった感じです。

大師が言われたかったことは、「暑さ寒さを逃れたところに快適な場所があるわけではなく、快適な場所は自分の中に存在するんだよ。」だそうです。

自分の思い一つで暑さや寒さの感じ方が変わるということです。

ロウバイは、どんなに寒く雪が積もっている日にも佇まいを崩すことなくキリっとしていて黄色い綺麗な花を咲かせています。

寒いからといって、「寒い~寒い」と動揺している自分はまだまだ未熟だなと反省する今朝の出来事でした。