カテゴリー
若院のつぶやき

七夕の夜に

昨日は、七夕でした。夜、大雨が降りせっかくの天の川が見れず残念でした。元々、七夕は古代日本において、村の人々の穢れを清めることで神様を迎えて豊作を祈る行事だったそうです。

それが後に仏教とともに中国から渡来した七夕文化(乞巧奠=きこうでん)と融合して現在の笹の葉に短冊をつるして願う七夕文化が形作られたとのことです。我が家でも、子供がいることもあり七夕飾りを作り、短冊もつるしています。

さて、七夕と言えば願い事です。仏教では、仏が建てた願いを本願や宿願、誓願と言ったりします。仏は「一切の生あるものを救う誓い」をこれらの願いの中で立てられています。非常に大きな願いであり、有り難い願いです。仏は、この本願が成就するまで自分はお浄土(天国)に行かないとも誓いを立てられています。

我々、仏教の僧侶はその仏の本願が成就することをお手伝いする立場です。しかし、短冊に願いを書く時になるとついつい「困りごとが解決しますように。」とか「子供がいい子に育ちますように」など独りよがりな願い事を書く自分がいました。七夕飾りを眺めていて、これではダメだなと反省した次第です。

皆さんは、短冊にどんな願いを込められましたでしょうか?