和菓子づくりを通していただいたご縁

ある日、ママ友のお母様から「和菓子づくりを教えてもらえませんか?」と、お声がけをいただきました。

私は特別な調理師学校や製菓専門学校に通ったわけではありません。

ですので、「和菓子の講師を……」とお話をいただいたときには、

「え? 私で大丈夫でしょうか?」

というのが正直なところでした。

まさか、これまで「お菓子を作るのが好き」「料理が好き」と楽しんできた趣味が、こんなところで役に立つ日が来るとは……。

人生、何があるか分かりませんね(笑)。

少し戸惑いながらも、せっかくいただいたご縁です。

「皆さんと一緒に楽しむことができたら」と思い、協力させていただくことになりました。

とはいえ、当日いきなり「はい、作りましょう!」というわけにもいきません。

数日前から試作を重ねました。

作っては考え、また作っては考え……。

気がつけば、台所がちょっとした和菓子工房のようになっていました(笑)。

そして当日は、いちご大福、キウイ大福、うぐいす餅、そして練り切りづくりに挑戦しました。

練り切りでは、季節のお花を作りました。

花びらを一枚一枚作って、形を整えて……。

最後に真ん中の黄色い部分をちょこんと付けます。

すると、それまでの和菓子に一気に命が吹き込まれたようで、歓声が上がり、皆さんと一緒に「かわいい!」と盛り上がりました。

ほんの小さな黄色い部分なのですが、これが付くと本当にお花に見えてくるから不思議です。

「ここに黄色を付けるだけで、こんなに違うのか!」と、私自身も改めて感心してしまいました。

こうして、自分たちの手で少しずつ形になっていく様子を見るのは、とても楽しいものですね。

和菓子には、季節の花や果物、その時季ならではのものがたくさん取り入れられています。

今回の和菓子づくりを通して、和菓子は「食べるもの」というだけではなく、季節を感じることのできる素敵なツールなのだなと改めて感じました。

普段は何かと慌ただしく過ごしてしまいがちですが、こうして時間をかけて手を動かし、季節を感じながら、おしゃべりをする。

そんな時間も、とても大切なのかもしれません。

「早く、効率よく」と思ってしまうことも多い毎日ですが、時には少し立ち止まって、季節を感じたり、誰かと笑ったりする。

そんなゆとりを、私自身も大事にしていきたいと感じた一日でした。

初めて和菓子づくりに挑戦される方も多く、私自身も普段とは違う環境で皆さんと一緒に作ることに、少し慣れない部分もありました。

教える側のはずが、私も皆さんと一緒に楽しんでしまっていたような気もします(笑)。

でも、皆さんが楽しそうに、そして素敵な笑顔で和菓子を作ってくださっていたので、私自身も本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

最後は、自分たちで作った和菓子をお抹茶と一緒にいただきました。

自分で作った和菓子といただくお抹茶は、やはり格別です。

そして何より、こうして皆さんと一緒に季節を感じながら過ごす時間をいただけたことが、とてもありがたいことでした。

日々さまざまな方とご縁をいただいていますが、今回もまた、思いがけないところから素敵なご縁をいただきました。

「好きで続けてきたことが、誰かと楽しい時間を過ごすきっかけになる」

そんなことを教えていただいた一日でもありました。

またこのような機会がありましたら、今度はもう少し落ち着いて……いえ、やっぱり皆さんと一緒に楽しみながら(笑)、季節を感じる時間を過ごさせていただけたら嬉しいです。

このたび素敵なご縁をくださった皆さま、本当にありがとうございました。

南無阿弥陀仏。