今週に入り、当寺院がある地域も冬の寒さがやっと一段落してきました。
過ごしやすい季節がやってきて良かったなと感じているさなか、春の始まり教えてくれる花が咲いていました。
花桃です。
当寺院の裏山には、花桃が植えられています。その花桃がいつも春先に綺麗な花を咲かせてくれます。

花桃は、花を観賞するために改良されたモモで、桜の一種だそうです。
仏教には、桜梅桃李(おうばいとうり)という教えがあります。
言葉の意味は、桜(さくら)、梅(うめ)、桃(もも)、李(すもも)、それぞれの花にはそれぞれの花にしかない良さがある。
人も同じように他者と比較して優越感や劣等感を得るのではなく、自分にしかない個性を磨くことで自分をより輝かせることができるという教えです。
自分と向き合い、自分らしく生きることが幸福になるために必要なんだということをたった4つの漢字で見事に示している言葉です。
先人は、偉大だなということを花桃を見ながら考えさせられる朝でした。