当寺院の裏山にはサツキが植えられています。
毎年、四月中旬の桜が散り始めたくらいから綺麗な紫色の花を咲かせてくれます。

皐月は5月頃に咲くことからその名が付けられたそうですが、当寺院のサツキは通常のサツキよりも少し早めに咲くみたいです。
ちなみに、サツキの花言葉は「節制」だそうです。

この花言葉は、サツキという花が山の岩肌に自生し厳しい環境下でも力強く育つことに由来しているそうです。
山の岩肌は水分や土部分が少ないため植物が育ちにくい環境です。
そんな環境下でも力強く育つためには、少ない水と土を上手く活かす必要があります。
そう考えると、節制という花言葉はサツキの特徴にピッタリだなと思います。

仏教には、「知足者常富(ちそくしゃじょうふ)」という教えがあります。
意味は、足るを知る人はいつでもどのような状況に置かれていても富んでいて豊かであるということです。
サツキはその教えを彷彿させる花だな~と改めて感じます。