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坊守さ~ん何してる?

お猿さんの収穫

畑のトマトやきゅうりがどんどん食べ頃に近づき、息子とも「トマト、赤くなっているね。明日収穫できるかな。」と言っていた翌日。

畑に行くと、トマトやきゅうりの実が忽然と消えていました。トマトやきゅうりの実がついていた箇所を良く見るとむしり取られた後がありました。

私は、ついにこの日がきたか・・・と思いました。

どうやら、前日の夕方か明け方に猿にすべての食べ頃の野菜が収穫されてしまったようです。猿の被害は、食べ頃のトマト、オレンジ色のまだ若いトマトそして、きゅうり4本です。

これまで、猿が大根を抱えて逃げ去ったり、果物をひとつ残らず食べて行ったなどとの猿の逸話は聞いていました。でも、まさか自分の畑でそれが起こるとは夢にも思いませんでした。すごく、すごくがっかりしました。

育てた野菜を猿に獲られるくらいなら、いっそ、野菜つくりなんてやめてしまおうか・・・とも思いました。しかし、保育園からの帰り道、息子に「お猿さんがトマト全部食べちゃったんだ。」と伝えました。

すると息子は、「お猿さん、美味しいって言っていた?」と聞いてきました。

そこで私は、「は」としました。初心にかえってみると、私は誰かに野菜を食べてもらい美味しいって言ってもらいたくて作っているんでした!

その息子の言葉を聞いて私は、不思議と野菜を盗られた悲しみや猿に対する憤りがなくなり、むしろハッピーな気持ちになりました。そして、私は息子に「美味しいって言ってたよ!美味しかったならいっか♪」と答えました。

毎回、猿に食べられるのは辛いですが、時には食べられてもいっか、と思える息子からの一言でした。

でも、「美味しかった、ごちそうさま」とお猿さんがメッセージを残してくれら、もっと嬉しいんだけどなぁ・・と思ってもいます。