端午の節句の終わり

今年は、4月25日から5月17日まで息子たちの端午の節句のお祝いで、鯉のぼりをあげ、鎧甲を飾りました。去年まで、3匹だった鯉のぼりが次男が産まれて4匹となり非常に賑やかな端午の節句でした。今日(5月17日)は、端午の節句のお祝いの最終日としていたので鯉のぼりと鎧甲を片付けました。来年の端午の節句までの1年の間しまうので、慎重に壊れないように片付けないといけないので少々難儀しました。

この片付けるという意味は、辞書で調べると「置かれている物や散乱している物を収納したり、捨てたりする」こととあります。仏教では、「片付ける」という行為は悟りをひらくための修行の一つに数えられています。我々を苦しめる苦から脱却する上で仏教では八正道(はっしょうどう)という、8つの行いがあります。この八正道の行いを日々実践することで、我々を苦しめる苦からの脱却に近づくとされています。この八正道を行うことの目的は、心・身・頭(思考)に溜まっている垢の浄化にあります。

生きる課程の中で、我々の心・身体・頭は汚れます。身体を動かすと、汗をかき身体が汚れるので身体を洗い身を清めます。それと同様に、心も人間関係や仕事など色々なストレスを周囲から受けて汚れてしまいます。頭も同様です。我々は、1日の生活の中で色々な事を考えます。時には、邪な(よこしま)事を考えたりもします。八正道とは、日々の生活の中で汚れてします我々の心・身・頭を清潔に保つための行為です。この八正道を実践する上で片付けは非常に重要な行いです。

片付けをすることで散らかっている空間が浄化されます。空間が整理されることで、我々のここも爽快な気分になります。心が爽快になると、前向きに物事を考える機会が増えます。そうすると自分の周囲の人にも好意的に友好に接する機会が増えます。周囲の人の気持ちも少し前向きになります。そして、そのポジティブな連鎖は社会を少し優しくします。片付けるという行為で、自分の心・身・頭のバランスを整えるだけでなく社会に対しても良い影響をあたえることができます。

というようなことが、鯉のぼりや鎧甲を片付けている時にふと頭をよぎりました。そして、片付けをもっとしないといけないなと感じた、今日この頃でした。