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若院のつぶやき

季節外れの「雪」

私は、現在千葉に住んでいますが3月29日にもかかわらず雪が降っています。なんと今日の気温は最高気温7℃で最低気温が1℃と2020年の中でも最も寒い日の一つとなるそうです。今冬の終雪は花々しいなと感じています。

終雪は涅槃雪(ねはんゆき)とも呼ばれるようです。涅槃会(ねはんえ)の前後に降る雪であることから涅槃雪となづけられたそうです。涅槃会は、仏教の開祖である釈尊の入滅の日(陰暦2月15日)にそのご遺徳をしのぶために行われる法要です。宗派によってばらつきがありますが、3月15日、または2月15日に行われています。

涅槃とは仏教が目指す最高の境地を表す言葉です。意味は、一切の煩悩(ぼんのう=欲望)からの解脱(げだつ=解き放たれた状態)です。この涅槃は、生ある物はその生涯で達することはほぼ不可能だとされています。しかし、涅槃を目指す過程の中で我々を苦しませる煩悩の数は減り心が穏やかになります。仏教は、この人を苦しませる煩悩を減らす方法を説いている教えです。

しかし、理屈では分かっていても減らすことが難しいのがこの煩悩です。今、私は貪欲(とんよく=思うようにならないことに対して不満を持つ欲)で苦しめられています。私は、会社で研修の営業をしています。この頃、コロナウィルスの影響で決また研修が延期やキャンセルになることが増えています。さて、どうしたものかと心が落ち着かない日を過ごしています。この煩悩、どうしたら断ち切れるかと悩む今日この頃です。