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若院のつぶやき

造山古墳にて古を思う

今日、妻の実家がある岡山の造山古墳に観光がてら行ってきました。造山古墳は、国内第四位の規模を誇る古墳で全長350m、高さ29mに及ぶ古墳です。そして、立ち入り自由な古墳としては日本最大だそうです。

この造山古墳がある吉備地方は、昔から中国地方の交通の要所として栄えていたそうです。そのためか、歴史的建造物が集約されていて非常に興味部会地域です。まず、造山古墳に代表される古墳群(4~6世紀)があります。そこから2km離れた所に白村江の戦いの歳に建てられた鬼ノ城(7世紀)、そして備中国分寺(7~8世紀)、秀吉の水攻めで有名な備中高松城(15~16世紀)などが存在します。

この地域で特筆すべき人物として犬養毅がいます。大正時代に軍部の青年将校が起こした5.11事件で弾頭に倒れた人物として有名です。日本が戦争に突き進むのにブレーキを踏もうとした人物です。犬養は「木堂」という号を名乗っていたそうです。木堂とは、論語に由来する言葉で仁を表現している言葉だそうです。意味は、意志が強く、飾り気がなく口数が少ないだそうです。言い換えると、不言実行(言葉ではなく行動でしめすこと)となります。犬養は、そのような生き方を目指していたとされています。

言うは易し、行うは難しという諺があります。口で言うことは、誰でもできますがそれを行動に移し日々実践するのは大変なことです。人並みならない自制心と努力を必要とします。仏教で言う所の「精進」と同じことだなと、ふと感じる今日でした。決めたことを日々実践・・・